薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 7巻

27話 青薔薇

猫猫はあの1件で足を痛めて壬氏つきの下女の仕事を一時休業、
ふたたび後宮勤めとなったのでした。

ガッツリなネタバレは面白さ半減する~という方には
素っ気ないですが、さわりだけ簡単にご紹介します♪

・近づく園遊会
・青い薔薇作りに猫猫が挑む
・女官達の好奇の目をうまく逸らす
・青い薔薇と園遊会開催

——————————  ガッツリバージョン   —————————

園遊会の席で余興として
青いバラを皆で愛でるというのはどうであろう。

そのように提案されたのだけれど、と壬氏は
猫猫のところへやってきて話します。

青いバラというのは多くの花の愛好家が
手を尽くして挑戦しても結局、
作り上げることができなかったんです、と猫猫。

この宮中でその青いバラを見たことがある
という人が何人もいるそうだと壬氏は言います。

突然、猫猫の手を取りキラキラ笑顔で
頼み込む壬氏ですが 猫猫はヘン顔になり、
うざっ と心の中でつぶやくのです。

園遊会は来月、
バラの花が咲くのは二月以上先なんですと猫猫。

青いバラづくりを猫猫にと推薦したのは羅漢と壬氏から聞き
闘志がわきあがります。

出来る限りやってみます、と答える猫猫です。

梨花妃から蒸し風呂を借りてバラを温めて成長を促し
早咲きさせようと知恵を絞ったのでした。

蒸し風呂

たくさんのバラの苗木を持ち込みさっそく作業にとりかかろうとすると、
バラの色はありふれたもので青ではないと疑問を口にする壬氏。

猫猫は考えていることがあるようで、
まず花を咲かせないことには…と言います。

薔薇の環境を整え懸命に世話をしている猫猫の様子を
女官達がさりげなく観察しています。

気が散って集中できない猫猫は一計を案じます。
彼女の手伝いをしている小蘭に爪紅(マニュキュア)をつけてあげると
きれいさに感動して大喜びします。

その喜びようをみて猫猫は△〇△△〇△、そうすればあっという間に[ad]
女官達は夢中になって猫猫のことなど忘れてしまうに違いないと。

蒸気の熱でバラの花は順調につぼみをつけていきます。
最後の仕上げがあると猫猫はつぶやくのです。

園遊会の当日。
青いバラはできたのだろうかと心配顔の壬氏です。
しかし猫猫は羅漢が関係すると意固地になる、
羅漢は猫猫にこだわっている様子を見せるのはなぜだろう?
あの二人の間柄は…と考えあぐねています。

そこへ猫猫がバラを持ってあらわれます。
青だけではなく、赤黄色、白、桃色、黒に紫まで…

開花に至らず、つぼみのままであるのがくやしそうな猫猫です。
薔薇の花は献上され、皇帝が満足された様子を猫猫に伝える壬氏。

薔薇を手にしている壬氏にその場にいた人々の視線が集まります。
思惑が外れ忌々しく思い舌打ちする羅漢に彼は
してやったりと言わんばかりの目つきで応じます。

皇帝の前でひざまづく彼は、様々な思惑の視線の集中砲火を感じています。
色欲、嫉妬はそれぞれうまく対処できるが…

先帝の母親である女帝の寵愛を受け、
今なお宮中で絶大な影響力を持つ子昌の視線から
読み取れるものはないと壬氏は恐れに似た感情を持ちます。

もうひとり、
何を考えているのかわからない男が羅漢だ、と思うのです。

青い薔薇の作り方を尋ねる壬氏に
△〇△△〇△△〇△△〇△… と種を明かします。

猫猫の爪は紅で赤く染められています。
それを目にとめた壬氏は珍しそうに見ています。

何か策略があるのでしょうか、あれほど毛嫌いしている羅漢を
猫猫は馬閃に依頼して呼び出してもらうのです。

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感想

薔薇の花2

羅漢に対抗心を燃やす猫猫

未だ見たことがない青薔薇を作り、園遊会の席に飾ったら大きな話題になるだろう、
そう考えた軍師の羅漢は壬氏に話を持ち掛けるのです。
羅漢は猫猫ならば、ひょっとして作れるかもしれないと考えたと思います。
可能性としては低いと踏んでいたのでしょう。
それでも、つまらない園遊会に何か一つでも楽しみがあったら…
くらいに羅漢は考えていたのかもしれません。

提案された壬氏はやはり猫猫に話を持っていくしかありません。
仕事を山ほど押し付けてくる羅漢に一泡吹かせたいとの思いもあったでしょう。
ハードルが高いほど猫猫はやる気を起こすこともよく知っている壬氏です。
羅漢という言葉を聞いて過敏に反応する猫猫、もう後には引けないと。

・女官達のむら気を心得ている

猫猫が梨花妃から借りた蒸し風呂で、青い薔薇作りに励み始めると
梨花妃つきの女官達がやってきて退屈しのぎに猫猫の様子をうかがっています。

うざい、と思った猫猫は女官達が見ていることを承知で、
爪紅を小欄に施してうれしがる様子を見せます。もともと暇していた女官達ですから
すぐに興味はそっちに移ってしまうと読んだのです。

猫猫の臨機応変、機転がきく速さは
今の時代でも使える場面あるかも、などと考えちゃいます♪

・青い薔薇育成に完璧をめざす猫猫のド根性

頭の回転が素晴らしいだけでなく17歳の猫猫、メンタル的な強さにも感服します。
園遊会がさし迫っていて日数的にはむずかしいにもかかわらず、
自ら蒸し風呂に泊まり込んでもベストなコンディションを作り上げようとします。
連日の睡眠不足でふらふらにながらもベストを尽くします。

薔薇の花3

結果、薔薇を開花させることは叶いませんでしたが、
青のほかいろいろな色の薔薇をつぼみの状態で園遊会当日、壬氏の前に差し出すのです。

羅漢はとうていできるはずもない難題をクリアした猫猫に地団太を踏むのですが
心の中では喝采していたのではと思われます。

★猫猫や壬氏など、登場人物のセリフの裏に潜んでいる行間が素晴らしいですね。
薬屋のひとりごとは、絵もストーリーも最高。
何度も読み返して楽しめる作品だと思います、すごく好き。

▶ 壬氏が猫猫をみつめる表情がいい!

28話 爪紅

猫猫は毛嫌いしている羅漢に将棋の勝負を持ち掛けます。
猫猫の狙いはどこにあるのでしょうか。おおまかな流れは


・猫猫は羅漢に将棋の勝負をすることを提案します。
・ルールと賭ける内容を決めます。
・猫猫と羅漢の関係が壬氏に告げられます。


ここからは詳細です、ご注意!

—————————–  ガッツリバージョン   —————————


猫猫は羅漢を呼び出して将棋の勝負を提案します。
壬氏は将棋の強さで名をはせている羅漢と
猫猫が勝負することは無謀であると止めようとしますが
猫猫は一向に気にしていない様子です。

賭けのルールを猫猫は説明します。
5回勝負で、3回先に勝った方が勝ち、勝負を棄権すると負けと判定する。
負けた方は杯に入っている酒を飲み干すこと。
3つの杯には薬が入っていて3回それにあたると毒になることを告げるのです。

賭けの内容は、猫猫が負けたら羅漢の子になること、
羅漢が負けたら緑青館の妓女をひとり身請けすることと提案します。
羅漢はすんなり了解して試合は始まります。

あっけなく猫猫は負けて1敗を期します。
その後も続けて負け、2敗となります。

試合の様子を見ていた壬氏は
猫猫は将棋の基本的なルールしか知らないようだと
高順と話しています。

どう考えても勝つことは難しい試合に
なぜ猫猫は挑んだのかと納得できない壬氏は棄権することを勧めます。

棄権すれば負けになると猫猫は聞き入れません。

3回めに羅漢は猫猫に負けてしまいます。
毒になるものを猫猫に飲ませるわけにはいかない
といいながら酒をあおる羅漢。

その途端、羅漢は顔を赤らめて意識を失います。
そして羅漢が下戸であることを壬氏に告げるのです。

なぜそれを、と質問する壬氏に猫猫は言います。
羅漢は私の父であることを。

娘のために羅漢は1敗くらい負けるだろうと
猫猫は思っていたというのです。

驚く壬氏と高順です。
壬氏は完全に勘違いをしていたことに気づきます。

試合放棄だから猫猫は、これで私の勝ちと
誇らしげにいいます。

 

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